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配線引き直し

既存のハーネスを車体から取り外し、新しくハーネスを作製し車体に再度組み込むサービスです。

長い月日の間、様々なオーナー様の手元でオーディオ・ETC・USBソケットなどの取り付けや取り外しがあったりと電気のとった形跡が各所にあり、オーナー様でさえもなかなか把握できていない情報が配線には満載です。

 

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ショートし被膜が溶けて銅線がむき出しになっている図

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撚って束ねただけの電気の
電気のとり方。
​絶縁テープの中身はこの状態が多いです…

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中には電気をとる際に無茶なやり方やDIY風なものも少なくありません。

実際に過去に引き直しをさせていただいた車両の中で、”引き直しの作業は必要なかったなあ。”とおもったことは1台も無かったのです。

同じ配線を半世紀ほど使用しているだけでもリスクは大きく、車両の本来のパフォーマンスを発揮できておりません。
当時の配線のまま”動くから”ということでそのままにしている方が残念ながら多い気はします…

前置きが長くなりましたが、既存のオプション機器への電源供給をあらかじめ考慮したハーネスを作製いたします。

さらにヒューズなどの保険の効いていない箇所には追加の安全装置、
大電流の流れるところには追加のリレーを装着します。

​車両やオーナー様の乗り方によって製作するハーネスも変わってきますので、お気軽にお問い合わせください!

 

完全に劣化して機能していない
ラバーキャップ。
​ヘッドライト裏です。

引き直し事例

​ポルシェ 911 

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空冷911ポルシェ。その中でも俗に言うナローボディです。
​そこまで古く見えないのはボディ色の関係でしょうか。


ヘッドライトがLEDに変更されていたり、より高年式なエンジンに載せ換えていたりとオーナー様の意向が反映されている1台です。

事の発端はヒューズボックス周りのメンテナンスを行っていた際に接触不良や配線の劣化から次々とヒューズが切れたり
灯火類が点かなくなるトラブルが発生。
最悪の場合、車両火災も頭によぎったことから
​ハーネス引き直しのご相談をいただく運びとなりました。

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シンプルかつ安全性を優先し、ヒューズ周りを新規にレイアウト。
​納車時には配線図をお付けします。
今回はブレードタイプのヒューズへと交換しました。
​オリジナルのヒューズボックスを使用する際にはオーバーホールの上で再使用します。

各機器へ配電する前に通るヒューボックスまわり。
ヒューズボックス裏を見ると明らかに錆びている箇所が見えます。
​回路を解析すると錆びている原因は確実にあります。

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点火ユニット配線やオリジナルハーネスが混在し中々にカオスな状態のリレーユニット付近。(エンジンルーム内)
 

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オリジナルのステイを活用し、
​なるべくすっきりとは収めました。
​この上からカバーが覆いかぶさるのでエンジンルーム内の見た目は変わりません。

 

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製作されたハーネスです。
オリジナルの配線カラーパターンやソケットカプラ等は再現させていただきました。

しかしハーネス引き直すというのは電気の通りが良くなるということで実際にはスイッチやモーター等のオーバーホール作業も合わせて行わせていただくことが多いです。

 

​MG TD

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クラシックな雰囲気を残す一台。
車両に長年の歴史があれば配線にも幾多の加工の形成があります。

そういった加工を施されてきた車両には施工した人以外には
一見分からないものも数多く、もちろんオリジナルハーネスの面影もありません。

​ここで一度リセットし、スッキリする意味も今回の引き直し作業にはありました。

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ダッシュボード裏には数多くの配線加工の形跡が…
​後付けヒューズボックスやスイッチなどが各所に散りばめられています。

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シンプルかつ安全性を優先し、ヒューズ周りを新規にレイアウト。
​納車時には配線図をお付けします。

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純正のヒューズボックス周りです。
​バッ直の電線や機能していないリレー等が残っています。

 

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オリジナルのヒューズボックスはオーナー様のご希望でダミーとして置いています。
 

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各所に散りばめられたリレー類とそれにまつわるヒューズ。
 

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普段は見えないグローブボックス内に配置。
 

ロータス ヨーロッパ S2

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ロータスヨーロッパ、英国車の配線引き直しです。

​左の画像はリアからの写真ですが、みなさま何かお気付きでしょうか?

左右のテールライトにご注目ください。
テールライト点灯時の左右の明るさに差があるのが見えますでしょうか。

右の方が暗く、ウインカーをだすとリアのスモールランプまで激しく点滅する始末です・・・
明らかにアース不良の症状です。
確認してみると端子の接触不良でした。

FRPボディの為、ボディアースが取れないのでシャシーアースを除く各機器にアース線を引てあげる必要があります。
 

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英国車特有のダッシュボード内の
​ワチャワチャ具合。

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​ヒューズの数が少なく、ヒューズ切れを起こすと原因特定が面倒で、出先であれば立ち往生してしまう原因になりそうです。

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新たにハーネスを作製。

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ダッシュボード内の配線を各機器・各スイッチ毎にまとめることでかなりスッキリします。

全流式の電流計はかなりの電流が流れるのでリスクが大きいと考えています。

オリジナル仕上げに拘らなければ電圧計などへの置き換えをおススメします。

今回はオーナー様のご希望もあり、空燃比計に置き換えました。

 

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フロントのトランクルームに集合リレーを追加。

ヒューズボックス周り、リレー周りなどのオリジナルからの変更箇所の配線図は納車時にお渡しいたします。

 

電流計を取っ払っているのでオルタネータのチャージランプを追加。
発電に不具合があるときは点灯することで知らせてくれます。

電圧計の機能が空燃比計に搭載されているので数字からも発電の管理が可能です。

 

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​ホンダ S800 ハーネス製作

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ハーネス製作の依頼です。

画像左上のハーネスを基に数個製作。
できる限りオリジナルの雰囲気に近づける為にテーピングは
シルバーの特注品で仕上げました。

 

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すべてを新しくすることは機能的にも良いことですが、オリジナルの味わいがなくなってしまうと心配するオーナー様は多いはず。

​ですが配線のいたるところに不安を抱えたまま乗ってられる方が多いのも確かです。


そんな方のためにも当時のハーネスの特徴をできるだけ再現し、エンジンルームを開けた時の違和感みたいなものを無くすことができれば…と考えています。
 

フェラーリ 365BB

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今回は車体から取り外されたハーネス単体の持ち込みで、それを基に新しくハーネスを製作。
完成後は組付けまでを行っています。

 

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リレーとヒューズボックスまわりには配線が密集しています。

​4種類の異なるリレーを組み合わせた複雑な回路構成になっているので間違いの起こらぬよう、慎重に作業していきます。

 

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右の画像はイグニッションキーシリンダーへ入る端子ですが、熱によるダメージが深刻です。
長時間スターターモーターを回すなどの動作をするときには
イグニッションスイッチに大電流が数秒から十数秒続きます。

同じことが起こらぬよう、こういう時にはスターターリレーを追加するに限ります。
新しい年式にはスターターリレーが付きますが、この年式には付いていないようです。

リレーの端子も大電流が流れる箇所には右の写真のような大きい端子を使用することで電気的な接触面積を大きくとっています。

 

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​なんとか仮合わせの段階まで来ました。

その時の写真を少し・・・
​なかなかに骨の折れる作業でしたがその分達成感を感じることができました。
 

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アルファロメオ 1300Jr

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個人的にも大好きな車両です!
​この車両も約半世紀の間、電気配線は働き続けてくれました。
​次の数十年もバリバリ働いてもらえるように!と配線類の総交換と安全装置の追加を行います。

​ご希望があればヒューズボックスの室内移設も可能です。

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AFTER

BEFORE

元々のスティックヒューズボックスは接触不良などが多く、その周りの配線類もごちゃごちゃとしてキャブレター付近ということもあり怖いですね…

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Before

ブレードタイプのヒューズへ交換。

​スッキリすれば全てOKという訳ではありませんが、見た目にもパフォーマンス・安全的にも向上してます。

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After

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​バッテリー周りにも改善を加えていきます。

​後付けの配線が”俺にも電気をくれよ!”と言わんばかりにバッテリーの+端子へ密集しています。

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各所に散らばっていたリレーをリレーボックスに集約。

大電流用の安全装置、スローブローヒューズを追加。

​バッテリーにはエキゾーストパイプが近いということもあり、断熱シートを巻いてあります。

​あとはおまけに電動ウォッシャーを追加!

Informationfor

​代表 : 玉岡 賢彬

​Address : 大阪市平野区瓜破南1丁目2-1

Tel : 080-3039-6102

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