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アルファロメオ ジュリアスーパー

1972年式ジュリアスーパーです。
配線の劣化による引き直しのお仕事です。
もちろん当時の配線設計では心もとないので安全装置を追加してでのリフレッシュ。
その他の大きな変更点は車内で音楽が聴けるようにとのこと…
現代風のオーディオ機器はダッシュボードまわりの雰囲気を損なうという理由でNG。
少し工夫を凝らしました。
BEFORE

AFTER



ハーネスが完成するまでの成長過程です…

Before
オリジナルのスイッチを追加!!
何やら旧車に似つかわしくないマークがひとつ…
左からBluetooth、リアデフォッガー、ラジエーターファンです。
音楽を聴きながら運転はしたいけれど、
現代風のオーディオを置くのはちょっと…という方におすすめ!!
スイッチ1つでスマホ機器などのBluetoothと自動接続!
ボリュームつまみはインパネにさりげなく配置し、雰囲気を壊しません。

オリジナル風スイッチ


After
ボリュームつまみ
ランチアフルヴィア スポルトザガート

今回入庫した際に発電不良によるエンジンストールや充電不足、灯火類の暗さなどなど、様々なお悩みがありました。
エンジンルームをのぞき込むと度重なるバイパス手術の形跡が・・・
そして各所に散りばめられたリレー類とのかくれんぼ。
写真のフォグライトリレーはかなり奥まった箇所にありました。
しかし、ハーネスを1から作成しない限りはこう応急処置するしかありません。
これらをスッキリひとまとまりにし、更なる安全装置の追加。
そしてダッシュパネルセンター部を開けたところにある灯火類の特殊リレー3つを、長い目でみて部品供給のある汎用リレー5つで再現。
これがなかなか大変でした・・・
パターンの解析や配線をどう持ってくるやでかなり時間を費やしてしまいました。

フェンダー裏のかなり奥まった所にあるフォグライトリレー

BEFORE
度重なるバイパス手術の跡がみてとれます。
下の画像内だけでもリレーが5つ散りばめられています。
それぞれメーカーなどの違いで形がバラバラなので分かる人はかなり通!?


AFTER
バッテリー周りにはメインのヒューズボックスと上部に見えるのがリレーボックスです。
大電流用のヒューズを新しく取り付けています。


BEFORE
ダッシュパネルセンター部を開けると、3つのライトリレーがあります。
そのうちの1つが特殊リレーですので将来的な部品供給も考え、汎用リレーで再現できないか模索してみます。


AFTER
計6個の汎用リレーでオリジナル同様の働きをします。
その他、車両各所に散りばめられていたリレーに集合をかけました。
今後のメンテナンスや整備のこともありますのでヒューズ周りやリレーボックス周辺の配線図も納車時にお渡しします。
BEFORE


肝心の発電不良も部品交換にて解消!
バッチリ発電できております。
アルファロメオ ジュリアスーパー サーキット仕様


タイトルの通りサーキット仕様です。
そのためロールケージが入っており、ダッシュボードは降ろせない状態に…
少々無理な体勢での作業でしたがハーネスの取り外し、取り付けは無事に終了。
ほんと自分の腰と相談しながらの作業でした(笑)
通常の配線の設計と異なるところはサーキット仕様にあわせてキルスイッチが付いています。
キルスイッチを切った瞬間にすべての電気をシャットアウトできる様に設計しなければなりません。



BEFORE
ダッシュボード内側の配線ですが
束ねられていないので線同士が絡まった状態です。


AFTER
ハーネス入れ替え後の配線作業が楽になるように各機器に行く配線はなるべく束ねて整理整頓してあります。
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